江戸の変体仮名を知っていれば楽勝。
こまちたび
普通は1文字目が読めないはずです。
1文字目は変体仮名の「古」を元にした文字なので1文字目は「こ」と読みます。なので、この屋号は「こまちたび」が正解。
屋号は平安時代の女流歌人である小野小町にあやかったのでしょう。よく美しく麗しい女性の事を「〜小町」と呼ぶ事から判るように女性向きのオシャレなイメージと重ななります。
変体仮名の表記の場合「し」は「志」、「と」は「登」が字母となりますのでそれらを崩した文字になります。この手の変体仮名を見る事があるのは蕎麦屋の看板にある「生(き)楚(そ)者(は)゛」ではないでしょうか。最後の文字で見た目が「む」に「゛」が付いているので全く読めません。今の言葉つかいであれば「生そば」なんですが、絶対読めません(苦笑)。