小物工具(#16)

 加工時にあると大変仕上がりがきれいになります。

センターフライス
 センターフライス
 これは刃先角度が90度のもの

 いつもケースの穴開け加工などは大変です。手間はかかるし、仕事が終わってから帰宅後の夜中にはできませんし、土日に一挙にやっつける時間を確保するのが難しい・・・。
いままでにケース加工や仕上がりの写真などをアップしていますが、皿頭のねじを外装ねじに使う事が多いのが現状です。これはなべ頭のねじだとどうしても、ケースの面から飛び出してねじがついているため、仕上がりに美しさを感じないためです。
 皿ねじの場合は頭が外板の中に埋まりツライチになるので非常にきれいに仕上がります。ねじ部分をなでても凹凸をあまり感じないところまで、ねじの頭が沈むように加工します。
 で、この加工に便利なのが先端の刃先角が90°のセンターフライスです。通常のドリルは刃先角は120°あるため、皿ねじの頭の面の角度が90°なのに対して、ねじの頭全体が埋まるようにするためには結構広い範囲に皿モミ加工時に掘り下げなければなりません。浅い角度で削るため仕上がりが不格好になるぐらいねじの頭径より大きくしないと入らないのです。
 しかし、仕上げにこの90°のセンターフライスを使うと目的サイズのねじ頭径ぴったりに皿モミして削り下げればきっちり収まり、大変便利です。

穴開けしたまま
 穴開けしたままの状態
 3.2φのドリルで穴開けした状態
 ナベビスなどはこれでもOK

皿モミ加工後
 皿モミ加工後の状態
 ねじの頭がすっぽり収まるので見た目がよろしい

 多少、値が張るのが難点ですが(安物のドリルセットなら何セットも買える)、加工後のねじ締めまで考えた仕上がりを気にする人には必須の切削工具です。今まで通常のドリルの刃先を使って皿ねじのための皿モミ加工をしていた方はだまされたと思ってお試しください。きっと満足いく仕上がりになること請け合いです。

※皿ねじを使用した場合、なべビスとは違って取り付け部に垂直方向へ力が加わらず、ねじの皿モミした穴を押し広げる形で力が加わります。薄い外板や割れやすい材料でできた面への取り付けは注意が必要です。

2件のコメント

  1. 居酒屋ガレージ店主さん、どうも!
    私はたまたま立ち寄った尼崎のHOMESで購入しました。
    価格は千円台ぐらいで購入した記憶があります。陳列ハンガーの下でドリルセット398円とかいうのを見ながら買うのでかなり勇気が要りましたが。

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