いまや全国でも通じるようになってきたような感じがしますが、どうでしょうか?
炭火焼鳥「かしわ家」
けっして柏餅の葉っぱが出てくるわけではない
メリケンファーストフードのケンタッキーフライドチキンってありますが、大阪弁に翻訳すると「ケンッキーの揚げかしわ」となるはずです。いや、きっとそうですって!
鶏肉の事を指して「かしわ」と称します。江戸時代にはすでにこの呼び名で大坂では呼ばれていた様で、かなり昔からの言葉ということになります。
なぜ「かしわ」なのかというと、黄鶏(こうちん)と言われる羽毛が茶褐色の鶏を「かしわ」と呼んでおり、羽毛が柏の葉に似ているとの事が由来のようです。鳥の呼称が「かしわ」だったのですが、その肉が美味であった事からかしわの肉の事そのものも指すように転じ、今では鶏(にわとり)の肉も呼ばれるようになっていったようです。
最近は名古屋コーチンなどのブランド鶏肉につけられてカタカナになっていますが、こんな字があるんですね。
ついでに、鶏肉屋も「かしわ」で売ってます。
[参考資料]
牧村史陽編 講談社学術文庫 大阪ことば事典第13刷
カシワ(名)の項を参照
堀井令以知編 東京出版社刊 大阪ことば辞典 平成7年9月10日初版
カシワ(名)の項を参照