身長ではない

 身体測定。身長、座高、体重。
ザコウ
 ザコウ
 2015年度で廃止だそうです。いや、身体測定の見直しで座高の測定を取りやめるとか。
 元々は戦時の徴兵に置ける身体測定の一部だったという話を聞いたことがあります。曰く、戦闘機のパイロット席に座れるかとか、栄養状態を調べるためとか。
 はたまた、胴が長いと内臓が発達していると考えられていたとも。
 実際に座高のデータを元にした研究がかなり少なく、活用されているとは言えないという状況が判明し、身体測定の項目から外される事になりました。検査しなくなる項目に蟯虫検査(寄生虫卵検査)もあるそうです。こちらは化学肥料の使用と衛生状態の改善から、寄生虫感染は1%程度と激減したため廃止とのことですが、最近流行の有機農法を採用した野菜による寄生虫感染がありますので、この項目の廃止はちょっと問題ありかもしれません。
 ちなみにその他、無くなった項目として胸囲は1995年(平成7年)から、色覚検査は2003年(平成15年)があります。
 身体測定の項目は学校保健安全法施行規則第六条に記載があり、一応「座高」は記載がありますが測定を行わないようになるのでしょう。
 追加の項目は四肢の測定(四肢の形態及び発育並びに運動器の機能の状態)で、運動不足が原因で筋肉・関節・骨などの発達に問題があると思われる子供が増えた事による対応だと思われます。
 臀部の筋肉厚にも座高は左右されるので、純粋に身長から座高を引いても足の長さではないのですが、子供心には気になる項目でしたね。

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