鍋子

 中華鍋なんで中華料理店、の看板のようなもの。
中華鍋の看板
 中華鍋の看板
 中華鍋(鍋子)と呼ばれる鍋には大きく分けて二種類あります。この写真のような片手の北京鍋、両手の持ち手がある広東鍋です。どちらも炒める、焼く、煮る、揚げる、蒸すなどに使える万能鍋ともいえる便利な鍋です。
 鉄製のものが一般的なので重量があり、鍋を振るのは女性の力では辛いかもしれません。そのため現在ではチタン合金製やアルミ合金製の軽い中華鍋もあります。また欧米では平底でフッ樹脂加工されたウォックパンという名称で出回っているようです。
 ここでは「味」「色」「香」と書かれていますが、中華料理は「甜(甘味)」「酸(酸味)」「咸(塩味)」「苦(苦味)」「辣(辛味)」の5つを味の基本的な表現として使われます。辣は唐辛子の辛さですので、四川料理などではさらに「麻(痺れる辛さ)」「香(香味)」「鮮(旨味)」の3つが加わります。
 いずれにせよ、強火が命の中華料理。ネチネチと調理してシャキシャキ感やサクサク感が無くなってしまった場合はかなり残念な状態で、それを実現する強い火力のコンロは家庭ではなかなか使えません。美味しい中華は店でという理由はこんな所にあるのかもしれません。

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