阪急うめだコンコースにあったモザイク画の去就が気掛かりでしたが移築されています。
シャンデリアとレリーフ
シャンデリアテーブル内の壁画(獅子、鳳凰、月に住む白兎)
シャンデリアテーブル内の壁画(天馬、龍、八咫烏)
旧阪急梅田駅の改札にあたる場所にあったモザイク画。四神(龍、天馬、獅子、鳳凰)に「太陽に住む八咫烏」、「月に住む白兎」が伊東忠太氏デザインによるガラスモザイクで表現されています。
阪急百貨店の全面面改装に伴いコンコース南端部分にあったこのモザイク画、かなり保存の希望意見がでていた事もあり、改装時の解体に伴いその後が気になっていたのですが、見事に阪急百貨店の13階にあるレストラン「シャンデリア テーブル(Chandelier Table)」に移設復元されています。
アーチ型の天井、壁画の修復・移設に加え、当時のシャンデリアの移設、唐草模様レリーフは現物の型取りを行って複製するなど往時のものをそのまま再現しています。
特にモザイク画に至ってはすばらしい修復作業が行われました。壁画のモザイクタイルを1枚1枚全部剥がしてクリーニングして、欠損部分は当時のメーカーを探し出して現代の相当品で充当し、同じ形状に加工し直して一つずつもとの位置に戻して復元するという気の遠くなる作業が行われました。
そのおかげもあり、見事に往時の姿と見紛う美しい状態で修復再現されています。
設置場所であるシャンデリアテーブルの屋内は全面禁煙(外のテラス席は喫煙可)であることもあり、今後も永くその美しさを我々の目の前に示してくれる事でしょう。