鉄道ホームからの転落事故の原因は単純な原因があったそうです。
直角に設置されたホームのベンチ
JR西日本によると鉄道人身事故の原因は酔客によるものが圧倒的に多いそうです。
これはホームのベンチに酔って座っていた客が列車の入線で線路に向かって歩き出し、そのまま転落する事例が多いことに調べてわかったそうです(JRの踏切・ホーム・車両の安全対策を参照)。
その調査が地道でして、駅の監視カメラの映像を調べまくったとか。
結果酔客による事故の6割が線路に向かって突然歩き出してそのままホームから線路上に転落するパターン、3割が直立状態から突然よろめいて線路上に転落するパターンだったそうです。残り1割が千鳥足になって入線してきた列車に接触するパターンで、一番ありそうだったパターンが一番少ない事例だったと言う事実。
いずれも動き出して数秒で転落してしまうので、周りが止める間もなく事故になってしまう状態だったとか。
この調査結果によって、JR西日本ではいままでホームに向かって座っていた向きを線路と直角にして設置し直したり、入線してくるホームと反対を向けたりしています(この場合は通過列車のみのホームに柵がある)。
地道な取組だとは思いますが、これで酔客による事故が減るとしたら対策を講じた甲斐があるという事でしょう。