なにげなく使っている電気。東西では電力会社との契約形態がちがうのです。
一般家庭向けと思われるそれぞれのほぼ同等な契約、関西電力の従量電灯Aと、東京電力の従量電灯Bを比べてみましょう。(AとBと名称は違いますがどちらも一般家庭向けを主とした契約形態です)
【関西電力】従量電灯A
最低料金(15kWhまで)および、それ以上を使用した場合の従量料金が決まっている。
15kWh〜120kWhまで、120kWh〜300kWhまで、300kWh以上の三段階で電力量料金が決まるが、多く使えば安くなるのでは無く、単価が上がる点が省エネ向け(笑)。
家庭内に設置のマスターのブレーカーの容量は電気工事次第であり関西電力は一切関知しない。どんな容量(アンペア)のブレーカーをつけても最低料金(基本料金)は同じだし、従量料金も同じである。
従量料金は1/100円単位までの設定。
【東京電力】従量電灯B
基本料金は取り付けブレーカーの容量(アンペア)によって決まり、10A/15A/20A/30A/40A/50A/60Aと容量が上がるに連れて高くなる。関西電力の最低料金は10Aと15Aの間になる。
最初の120kWhまで、120kWh〜300kWh、300kWh以上の三段階で電力量料金が決まるが、多く使えば単価が上がるのは関西電力と同じ。ただし関西電力の15kWh未満の場合の基本使用料の設定はない。
さらに使用量とは別に最低月額料金が設定されている。
従量料金単価は1/100円単位の関西よりも厳しく1/10000円まで設定されている。
と、まぁ太っ腹なのが関西電力。100Aのブレーカーつけようがなんだろうが使う料金はせこく使えば安く、目一杯使ったとしても基本料金は変わらずで利用できます。
ただし、従量料金単価は東京電力の方が安いのですが、最初の15kWhまでは基本料金に含まれているので一人暮らしで、夜遅く帰ってすぐ寝てしまうような人は関西の方が電気代が安く上がりそうです。
家庭内の使用電力量が増えて、大元のブレーカーが落ちたりして契約アンペア数をあげたいのにあげれない関東の人に比べると、関西の方がいい加減というかおおらかなようです。