その熱い想いが伝われば。
機関車の動輪
株式会社マスザキヤの本社に設置してあった機関車の動輪。現在は別の場所に移動して防水シートで囲われているそうですが、このように展示されていました。
北海道を走行していた機関車の動輪で、住友金属の井桁マークの刻印が入っているそうです。1975年に国鉄から譲り受けたそうですが、その来歴に熱い想いがあります。
当時は電化やディーゼル化が進み、戦後のすばらしい日本を創り上げた原動力の1つである蒸気機関車が続々と廃車となり解体されている時期です。その中で鉄くずとなる蒸気機関車を見ていたたまれない気持ちになり、国鉄の関係者の方に伝えると「機関車一式譲りますよ」と。さすがにスペースの関係上、車両の一部という事で動輪を譲り受けられたそうですが、それでも総重量4トン弱もあります。
この動輪のおかげで様々な人との出会いと結びつきができたそうです。
同様な想いで蒸気機関車をまるまる社屋内に保存している会社があります。共永興業本社ビル内に保存・展示場として直接見る事ができるC57があります。また、同社の南港物流加工基地にもC12が保存されており、機会があれば訪問できるとよいのですが中々実現しません。