鬼瓦ではなく福瓦。
大黒天
恵比寿
結構な確率でペア(笑)な恵比寿様と大黒様。出自は違うのですが今ではどちらも商売繁盛の神様として祀られています。
大黒天の元はインドで破壊を司る神、シヴァの化身であるマハーカーラ(大いなる暗黒)が仏教に取込まれたものですが、ダイコクという呼び名が大国主命(オオクニヌシノミコト/ダイコク)と似ている事から習合して柔和な表情で福袋と打出の小槌持って米俵に乗った姿として五穀豊穣の神になった姿が江戸時代に完成し今に至ります。
恵比寿は大黒天に対して日本の神で、イザナギ・イザナミの最初の子供であり葦舟に入れてオノゴロ島から流された蛭子命(ヒルコノミコト)という説があります。流された際にたどり着いたという伝承がある場所は複数ありますが、海からの寄神であり、漁業神として祀られます。
ただ、恵比寿は広田神社の摂社として祀られていた三郎殿という神と混融してしまい、室町時代には福神・商売繁盛の神として烏帽子姿に鯛を抱いた姿で七福神に含まれ今に至ります。
出自が蛭子という説があるためか、五体満足ではない神(不具神)とする伝承が多く、片足や両足が不自由だったり、盲目であるとか耳が遠いとされることがあります。この耳が遠いということから今宮戎神社では拝殿の裏側に銅鑼があり、参拝者はそれを打ち鳴らして知らせる事で願いを聞いてもらうよう伝えるとのこと。
自宅の周りに恵比寿と大黒天があるのは厄除か招福か。縁起担ぎであることは間違い無さそうです。