JR貨物フェスティバル 2016(その1)

 今回は雨の降る中スタート。おかげで人ごみはやや緩和されていました。
JR貨物フェスティバル 広島車両所会場
 JR貨物フェスティバル 広島車両所会場
 今年は全日の予報を裏切り、朝からあいにくの雨模様となりました。そのためか昨年のような混雑もさほどなく、昼過ぎには人出がかなり引いた感じとなって、傘を指した状態でもさほど不自由は無い状態。
鉄道部品販売
鉄道部品販売
 鉄道部品販売
 いつものように廃車解体車両の銘板が抽選での購入として展示されていました。
 確認できた車両は以下の物です。
・DE10 1044, 1046, 1048, 1081
・DD51 757
・EF81 2, 19, 22, 23, 25, 35, 633
・EF65 87, 114, 118
・EF67 3
・EF200-8, -13
 写真と別の場所でも銘板が出ていたのですが、そちらは撮影漏れで失念していますのでご容赦ください。
ヘッドマーク
 ヘッドマーク
 例年展示車両に掲示されるヘッドマーク類に今年は写真の「甲種輸送」、「国鉄色復活」、「全検出場」のほかに「さよなら あとおし 自動開放」が用意されていました。
クレーン実演
 クレーン実演
 毎年大人気の機関車吊り上げ実演も1日3回行われましたが、今回は会場アナウンスや現場での説明などが省略されて唐突に始まった感がありました。ファンサービスとは言いませんが、通常は目にする事の無い車両の吊り上げ〜クレーンによる移動の実演ですのである程度の解説付きで進行した方がマニアでもない人にはなにをしているか理解しやすいのではないかと。
クレーンの底部
 クレーンの底部
 前回まで気付きませんでしたが(無かったかも?)、クレーンの底部に方向を示すための十字マークと方位を示す地名が記されていました。右だの左だのという表現では相対方向ですので、指示する人と受ける人の向きが違うと正しく伝わらない事を解消するためのアイデアでしょう。神戸の海側・山側みたいなものですかね。
ディーゼルエンジン(DML61ZB)
 ディーゼルエンジン(DML61ZB)
液体変速機(DW6)
 液体変速機(DW6)
 解体整備中のDE10 1561に搭載されていたディーゼルエンジンと変速機が展示されています。
 いつもはエンジンだけ置かれている事が多かったのですが、今回はかなり分解した状態だった事もあり日立製作所製DW6液体変速機も置かれていました。昭和41年に試作開始、42年から量産されDE10形ディーゼル機関車に搭載され、写真の物は昭和46年2月製でした。
 3つのトルクコンバーターを持ち、DD51に採用されていたDW2Aと異なり、速比検出装置と開店検出装置が油圧式となっています(DW2Aは電気式)。ちなみにこれだけで乾燥重量4.7tもあります。
機関車運転台見学(HD300-21)
 機関車運転台見学(HD300-21)
 人出が少なかったので並びましたがそれでも小一時間。いつものようにぐるっと一周するような列だと2時間半ぐらい並ぶ事になるので今まであきらめていましたが、今回はちょっと頑張って運転台見学に臨みました。
 運転台見学は毎年恒例ですが、使われる車両には新型機関車や新造機関車になる事が多く、今回はハイブリッドディーゼル機関車であるHD300が用いられていました。運転台計器類は非常に簡素でハイブリッド機関車としての複雑な制御を感じさせません。写真には入っていませんが、運転台の右側にはLCDディスプレイが装備されています。
 入替用なため運転台はレール方向に対して直角(横向)にレイアウトされています。自動ブレーキ(牽引貨車にもブレーキがかかる)と単独ブレーキ(機関車だけにブレーキがかかる)の2つのブレーキが貨物列車用の機関車の特徴を表しています。
 また、運転士異常を検知するためのデッドマンスイッチも装備されており、一定時間操作が無ければ運転士異常時列車停止装置が作動して自動で停車します。
機関車(DB10)
 機関車(DB10)
ミニイベント列車(EB66 1)
 ミニイベント列車(EB66 1)
 恒例の構内軌道を使ったイベント列車の運行も行われていました。
 牽引の機関車はイベント用のものではなく、正規の軌道も運行できるDB10が用いられているのですが、いつもながらヘッドマーク的につけられたトーマス様な顔がちょっと不気味です(笑)。発車後すぐはゆっくり走り出すのですが、途中からの加速がグイグイしていて運転している方が楽しいのか乗っている方が楽しいのか、はたまた両方楽しいのか。
矢賀駅
 矢賀駅
 広島車両所の公開において一番の最寄駅がこの矢賀駅です。芸備線(非電化・単線)で広島駅から極近い一駅ということもあり一日あたりの乗降客数は広島駅の100分の1ぐらいしかなく、1年1回のイベント時にのみ大混雑するというローカル駅です。ICカードに対応はしていますが、自動改札機ではなく端末のみが設置されており、通常の切符での入鋏もありません。
 いつもならばのんびりとした雰囲気なのでしょうが、この日だけは大量に押し寄せる乗降客への対応で駅員さんも応援増員されており、客さばきが大変そうでした。また、鉄道イベントですので切符を記念に・・・という事で持帰るための無効手続きも専任で一人対応されていらっしゃいました。
 今回は写真を撮っていませんが例年の鉄道模型の大型ジオラマや、コンテナに収まったジオラマ、貨物時刻表の販売の他、他社の販売ブースとして今年は東武鉄道が入っていました。東武鉄道は鬼怒川温泉〜下今市間を「東武SLプロジェクト」として蒸気機関車の通常運行を目指し、蒸気機関車や転車台のほか、客車・車掌車などさまざまな設備・車両類などを全国から集めて復活させる取組をされており、そのアピールも兼ねて様々な広報活動や物品販売をされていました。
 車両関連の記事はまた別の日付でアップします。

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