変体仮名

 読めない、というか違う読みが。
生そば
 生そば
 日本人が読めない日本語。
 なんとなく「きそむ」と読んでいる人がいらっしゃるかもしれませんが、これは江戸時代に使われていた「変体仮名」で書かれているために寺子屋(手習い)で使われていた往来もの等で学習していた時ならともかく、戦後の新しい教育の下での国語教育における平仮名しか習っていない現代教育では読めません。
 この蕎麦屋ののれんや看板につけられている3文字、「生そば(きそば)」が正しい読み。
 「そ」は「楚」、「ば」は「者」が元の文字で、その文字を崩した(変体した)ものなのです。それを知らなければ絶対読めませんね。
 屋号の前についている「東京蕎麦」も気になる所。関東風の鰹出汁と濃い口醤油ベースの真っ黒なつゆなんでしょうか。それはそれで(笑)。

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