まず始めにならうのが。
肉のいろは
寺子屋(江戸では手習い師匠)に入門して始めに習うのが「いろは」。
すなわち平仮名を教えてもらうのですが、そこではいわゆる教科書は無く師匠の書いたお手本を見ながら字を書く練習を行います。
一通りいろはが書けるようになれば、それぞれの目的にあった往来物などを用いて学習を進めてゆくことになります。手紙を書くのが目的であれば「庭訓往来」を、商売に通ずるなら「商売往来」を使って学習します。ローカルな情報であれば「江戸往来」やさらに上の教育を求めるのであれば「字尽」など別の本を用いて学習をすることになり、現在の一貫教育と異なって、子供達の目的と習熟度合いによって学習がすすめられる個別教育だったのです。
物事の「いろは」といえば初歩の初歩、入門の始めを指すようになりました。
このお店、初心に還ってしっかりとした営業をされているのでしょう。