子供の日、母の日にあわせてプレゼントをゆうパックで贈るという心憎い企画があり、商品として提供されているのですが、取り扱いを行い届けるほうは大変な思いをしていてたまらないそうです。
子供の日ゆうパックは、配達員や郵便局においてあるチラシに記載された商品を注文してゆうパックで配達してくれるサービスの1つです(申し込み受け付け期間は既に終了しています)。このような企画商品としては別の種類ですが「ふるさと小包」があります。こちらもカタログ風チラシに記載の商品を注文してゆうパックで配送するものですが名前が示す通り、各地の名産品や特産品が主な注文商品となっています。
さて、この「子供の日ゆうパック」ですが、大きな落とし穴があり、「子供の日」と付いているからには、5月5日に届くと思う方々が大半だと思います。事実私も、実際に聞いてみて「え~?」と、言った口です。
おいてあるチラシに夜かとは思いますが、お届け期間という記載に「5月1日から5月5日」と幅があるのです。「子供の日」と冠しているからには当然5月5日に届くと思うのが世間の常識で、一般のお客さんもそのように思っている方が多いようで、子供の日を前にして到着した「子供の日」ゆうパックに苦情を申し立てるお客さんに泣かされているそうです。
【子供の日じゃないのに】
客「今日な、孫のとこから電話あってな、たのんどった『子供の日ゆうパック』が届いてもうたらしいねん。なんで今日配達したんや?」
局「恐れ入りますが、お申し込み時のチラシをお持ちでしょうか?」
客「そんなもん、注文したらもう、いらんやんか。ほったで。」
局「申し訳ございません。お申し込み時に『お届け期間』として5月1日から5月5日の間にあて先に配達するという記載がございませんでしたでしょうか?」
客「そんなん、知らんで。書いてへんかったんちゃうか?」
局「お手元にチラシがございましたら、はっきりとご確認いただけると思うのですが、お届け期間として5月1日から5月5日までの間として記載がされておりまして、必ずしも子供の日にお届けするわけではない商品となっております。」
客「でも、子供の日ぃって書いてあったら子供の日に届けてもらえる思うやんか。」
局「子供の日向けの商品としてゆうパックでお届けするものでございますが、お届けに際して、ある程度の期間を頂きその間にあて先のお客様に配達させていただくという商品でございますので、どうそご理解いただきますようお願いいたします。」
客「そんなん、今言われてもなぁ、困るわ。」
局「お申し込み時に、記載の内容にご同意いただけたものとしてご注文を承っておりますので、申し訳ございませんがご勘弁ください。特定日の配達を行う商品とはなっておりませんので、どうぞご理解いただきますようお願いします。」
客「・・・・。そうか・・わかったわ。(ガチャンと切られる)。」
申し込みを受けた局で、きっちりとした説明がされていなかったのかどうかははっきりわかりませんが、注文を受けた局ではなく配達をした局に文句がくるのがほとんどです。受けた局では営業成績が上がって評価されますが、その注文商品通りに配達を行っている局はそのいいかげんな対応の後始末ととばっちりを受けるわけで、注文を受けたわけでもない担当がひたすら説明し、なだめて、謝るわけです。
苦情専門の部署(そんなものは郵便局には無い)では無いので、またまたストレス倍増です。客も客で、きっちりと申し込み時の条件等を見ずに思い込みで発注するわけで、そのような条件を全く見ていないか忘れているかで苦情の電話をかけてくるわけですから、当然「自分はなにも悪いとは思っていない」心理状態で文句のいい放題となってしまいます。
通常業務に混じって、このようなバカな受注をした尻拭いを処理するため、他の処理が止まってしまってストレスと残業の原因となるわけです。
お客さんもしっかりとチラシを見て確認してから注文してください。思い込みで「○日に届かない。」と、いう苦情は非常に多く、出す前や注文する前に、ちゃんと条件等を理解した上で発注していないと無駄な電話代と、やり場の無い怒りの矛先を自分に向けて収めなければなりますよ。
でも、商品企画担当のチラシ作成者も毎年同じ苦情が来ているのは全く知らないのでしょうか?伝わっていれば少しは改善されると思うのですが???