前回の金属探知器の続きです。
PLLまで組上げた状態
右側の8pinはウインドウコンパレータ回路のLM393用のソケット
発信回路から、検知コイルで検出した金属との相互作用を検出するための回路部分までをブレッドボードで組上げました。百数十KHzという高周波アナログ回路をブレッドボードで組んで試すのは心配でしたがなんとかなったようです。
積層セラミックコンデンサーの後ろになって判りにくいですが、CD4046の右後方にあるトランジスタで電流出力として検知結果を取り出しします。手元にはラジケーターの類いが無かったので、テスターの電流レンジ(MAX 2mA)で測定して数値が変動する様子を確認しました。
鉄やフェライトなどは検出すると電流値が下がる方向に回路の動態が変化します。
1mHのコアキシャルインダクターが感度が悪いので、ごく近くに鉄製品などを近づけないとはっきりとした変化が認められません。ある程度径のある空芯コイルであればもっと感度が良いのでしょう。
掲載記事中ではトランジスタのエミッタに接続された電流制限抵抗が560Ωになっていますが、これは記事中のラジケータが560μAと比較的低感度だったためです。高感度なラジケータを使用すればそれに合わせて、この抵抗を大きくする必要があります。ラジケータの入手と合わせて調整が必要でしょう。
さて、今回の作例の一番の目玉はワンチップでPLLをほとんど構成できるVCO/PLLの4046でしょう。
CD4046付近
これはテキサスインスツルメンツのCD4046
この便利なCMOSスタンダードロジックのICですが、モトローラのディスクリート半導体や標準ロジックの生産を引き継いだオンセミコンダクターが生産を続けているようです。ですのでMC品番がそのまま、オンセミコンダクターの発売品番となっており、データシートも完備しています。
この4046ですが、VCOの周波数がもっと高い(11MHz程度)周波数まで動作する改良版の74HC4046は、ほとんど見かけたことがありません。秋葉原なら店頭売りしているのでしょうかねぇ。
仕事場の部品箱を捜索したら、NS製74HC4046が2コありました。
とりあえずガレージへ持って帰っておきますね。
ロットが「+B8830」なんて記されているので少々古そうですが、足の色は変わっていません。
昔のだとハンダメッキしてあるのでしょうか。
74HC4046捜索いただいたようで、恐縮です。
RoHSなんて関係ない時代の頃、メーカーによりピンの仕上げは各社よりけりだったようです。
昔の仕事場の試作用在庫などでもピンの色が変わっているのといないのがあり、メーカーに差があったのを覚えています。
あるいは居酒屋ガレージさんの会社の環境が(空気が)NOxなどの濃度が低い地域にあるのかもしれませんね。そうだとすると体に良さげです。