作業中と思いきやカカシ。
年縞採集
湖底に溜まった堆積物を調べることで過去が判る。という年縞(ねんこう)の採集を行っているそうです。
この水月湖は奇跡的に7万年もの長期間の歳月に渡り交ざる事無く積み重ねられた堆積物が溜まっており、その層状構造から年縞と呼ばれ、考古学や地質学の世界標準に採用されているそうです。
その堆積物は年0.7mmの厚さで形成され、上下が逆転したりする事無く毎年積み上がるという奇跡的な長期間安定した湖底の状況がその標準となり得る年縞を作り出しました。
採取した年縞は1層で1年となり、精確に何年前の層かが判り、その層の炭素14の測定を行う事でその年代の炭素14の崩壊率が判ります。安定した層を為している事からいままでと比べ物にならない精度で炭素14の崩壊率が確定できることで、炭素14年代測定法の誤差較正の精度が飛躍的に上がったそうです。
ご覧のような筏を用いて採取しているのですが「作業大変だなぁ」と思って良く良く見てみればカカシでした。う〜ん、紛らわしいなぁ、ほんとに。