どうしてこの場所に。
大黒様
ビルの壁にまるで祠のようにダクト類が取り巻いている大黒様を発見。
どういう経緯でこの場所に設置されたのかは一切不明。そもそもに大黒様があったことで後から入ったテナントの排気ダクトを引き回すためにこのような回り込むような配置になった可能性もあります。
財福をもたらす神として祀られる事が多いのですが、元はヒンドゥーのシヴァ、マハーカーラの意訳で大黒天として密教に取り入れられました。大黒と大国が重なる事から大国主と習合されてしまい、豊穣の神として変化して今に至ります。
元々は憤怒像だったのが大国主神話の因幡の白兎の逸話と混じり合っていることから江戸時代の頃には柔らかな笑顔、打出の小槌や福袋を持ち米俵に乗った姿となっていきました。
場所的には南に面した壁なのですが、この場所に大黒様を祀った何かがあったのか、縁起をかついで付けたのかはわかりませんが、普通に歩いていると絶対に気がつかないですね(苦笑)。