Arduino ISPシールドをNano化。
Arduino ISP as Nano
先日製作したArduino ISPシールドをちょっと改造してNano相当にしました。
そもそもArduino Nanoの回路図がオープンになっているので参考にしてみるとISPシールドにUSB〜USARTインターフェースを接続する事でArduino Nanoに仕立て上げられそうです(Arduino Nano回路図 [PDF])。
公開されている回路図を参考にしてFT232を使ったUSB〜仮想シリアルインターフェースのTX/RX/DTSをそれぞれRX/TX/RESET(0.1μF経由)へ接続します。電源も外部供給にするためにVCC/GNDもインターフェース基板からAVR ISPシールドに供給するように接続します。またD13へ1kΩの抵抗を介してLチカ確認用のLEDを接続します。
手持ちのUSB〜シリアルI/F基板と接続し、Nanoのブートローダーを書込んだATmega328PをZIFにセットしArduino IDEからシリアルポートを選択・接続してボード情報を取得して確認。サンプルスケッチのLチカの点滅時間を変更して書込んで、ちゃんとブートローダー経由で書込める事を確認しました。
今回はmacOSのArduino IDEでしたので問題ありませんでしたが、Windowsの環境ですとFT232のドライバによっては変換基板を認識しない可能性があります。FT232にはすでに海賊版が出回っており、特に中華な製品にはシリアル番号が書込まれている正規品ではなく、特定シリアル番号しか認識されない模造品が相当数出回っています。
模造品はFTDI純正の最新ドライバーでは認識しない可能性があり、模造品を純正ドライバで接続認識するとベンダIDを0に書き換えてしまい、そのデバイスは再度書き換えるまで通常の手段では接続しても認識しなくなるそうです。
そのため仕方なく1つ古いドライバーを使うユーザーも多数と聞きます。
模造品対策だとは言え、ユーザーは正規のルートで入手した物だったとしても、使用されているデバイスが正規ルートで半導体商社や機器メーカーに納品する時に運送経路などで模造品にすり替えられていたりすると機器メーカーもエンドユーザーは確かめようがありません。そもそも模造品は正規品と同じルートで出回る事もあります。
海賊版対策は深刻な問題です。