久々にトマソンを発見しました。
路傍の箱型物体
路上の茶巾寿司というか豆腐というか仕掛けの入った箱と言うか
これまた赤瀬川源平氏の「超芸術トマソン」に出てきた路上の茶巾寿司の正体と良く似ています。
路傍に出現した謎の箱。
正体は井戸の汲み上げポンプが隠されています。見る方向によっては半分近くの中が見えており、はたして隠しているのか、隠していないのかはっきりしません。
手押しポンプのレバーは外されているのですが、リンクとポンプ本体、吐き出し口は残されており、それを下の台座サイズで箱を作ったようです。サイズが入らない部分を箱の板を切り取ってしのいでいます。
いたずら防止というには中身が見えてしますしどうも中途半端です。これもトマソンたる所以でしょうか。
美観というより「安全カバー」では?
1.歩行者が激突したときのダメージが違う。
例:
a.骨折が打撲程度で済む←ラッキー。
b.死亡が植物人間程度で済む←こっちはダメか。
2.水くみ中に見物人(?)が指を詰める。
など。
ポンプを押す棒は失われていますが、きっとこのカバーを付けたまま使用できるようになっていたのでしょうね。
左下の吐水口、水が出てもじゃまにならないようになっているでしょう。
近所の「お墓」にあった手押しポンプが無くなってしまいました。
井戸の水が飲用には適さないから不要だろうと判断され、お墓の改修工事でつぶされてしまったのです。
水道が止まっていざといったとき、飲用には使えなくても、自由に(無料で無限に)くみ出せる水って大事だと思うのです。
ちょっと残念です。
まっ、「平野川」がそばにありますけど・・・
>ポンプを押す棒は失われていますが、
失われているといえば50年ほど前,加速/減速用のレバーが失われた都電が人知れず存在したはずである。真鍮製で四角い穴が開いており木製の柄がついている,日常生活には何の役にも立たないレバーである。
なぜならうちのおやじの工具箱に1本入っているからだ。若い頃都電の運転席から盗んだと本人が言うんだから間違いない。