セカンドソースのレベルメータICを使って実装しました。
LA2284使用レベルメータ
以前に作ったBluetoothオーディオを常用しているのですが、ちょっと寂しいのでレベルメータを追加すべく製作をしました。
LA2284
レベルメータ用のデバイスはUTCのLA2284です。
多分、松下電器(現Panasonic)AN6884が元のデバイスだろうと思われるオーディオレベルメータ専用ICを使ったレベルメータをコンパクトに実装して筐体内に押し込められるサイズにしてみました。
通常の電解コンデンサーでは高さがあり過ぎてLEDを相当持ち上げなければならないので超小型のタイプを使用しました。
このICはセカンドソースが多数あるようで、このLA2284のほかにもKA2284などがあり、豊富に流通されています。5点とちょっと少ないですがバイアスも不要ですしコンデンサーを介してACカップリングするだけで何も考えずに使う事ができます。スケールはVUになっていて下から-10/-5/0/3/6dBとなっています。入力アンプのゲインは26dBで固定。
実装では回路電源を示すため、最低レベルのさらに下に電源オンで常時点灯するLEDを1つ追加しましたので見た目(笑)6点レベルメータです。
この手のレベルメータはマイコンのアナログ入力をサンプリングしてA/D変換を行う方が今やチップのコストが安いせいもあって絶滅寸前です。表示もドットLEDではなく、平面ディスプレイで描画する方が豊富な表現もできます。再生機もMP3プレーヤーがメジャーになったせいもあり、この手のレベルメータが採用される事もほとんど無くなりました。
レベルメータ動作の様子
L型のアルミアングルを筐体のレール部分に入れて基板を上部に固定しています。
入力レベルはヘッドホン駆動ぐらいの出力が必要な様で、このBluetoothオーディオの出力から可変抵抗を通った信号ではほとんど振れませんでした。データシート上は0dBが56mV(代表値)のはずなのですがもうちょっと必要な感じがします。
まあ、業務で使うような厳密なレベル表示を求めるものでもありませんので見ていて楽しければそれで良しです。