太古の神は良いものも悪いものももたらすものでした。
店舗の提灯
厄災も豊穣もどちらももたらす神が同じだと言うのは太古からあります。
一方的に良い事だけを運ぶ神はほとんどありません。いわゆる豊穣神よりも司る神の方が圧倒的で、機嫌を損ねると壊滅的な打撃を与えるのが普通でしょう。もっとも荒ぶる神「荒神」などと、そもそも人に災厄しかもたらさないような神様もいたりします。
「縁起が良い」の「縁起」ですが、ご存知の通り仏教用語。
本来の意味は文字の通り他との縁をもって生起する事を指し、非常に広い意味をもちます。
ここで使われているのは本来の意味から転訛した吉兆や幸不幸の前兆や因由を指しており、「縁起をかつぐ」とか「縁起物」などの「縁起」です。
このお店で食べて縁起をかついで帰る事ができるのでしょうか。そもそも神様は人間がどうこうできる存在ではないと思うのですが。