ずいぶん前(2010年)に撮影していたのですがすっかり記事にできずにお蔵入りしていました。
阪神国道架道橋
明治40年(1907年)に貨物灘駅が新設(現在の摩耶駅一帯付近)、そこから分岐した小浜駅で貨物の取扱を開始。その後神戸港の整備が進み大正11年(1922年)に本の突堤が完成した事から引込線が延伸され神戸港駅と解消されます。
時代とともに鉄道からトラック輸送へと移行して取扱量が激減した事で平成15年(2003年)に全ての臨港線が廃止されました。
抵当廃止後に神戸市が公園道路として整備し、随所に当時の趣を感じさせるものが配置されています。
距離票
整備された廃線跡には各所に距離票が置かれています。真新しい状態の様ですので塗り直したか、同じもので新設したのでしょう。
見通し不良区間
見張員
同様に見通し不良区間や見張員の距離の標識も何ヶ所か設置されていますが、これは当時の現物らしく、痛んだものばかりです。
線路
当時の線路の一部が撤去されずに残されている場所もあります。
一部に敷設されていて撤去された枕木が山積みされていました。
橋本架道橋
線路が通されていた区間をそのまま道路公園にしたため、一番初めの写真である国道2号線に架かっていたような当時架けられていた鉄道橋もそのまま道路へと作り替えられています。
ミニ線路
廃線跡道路には一部このようなミニ線路が敷設されていて、廃線鉄道跡だった頃を偲ばせます。ここは実際にミニSLが走行するイベントが開催されているそう。
廃線跡地
また一部には廃線跡を示す当時の盛り土のままの箇所も残されています。
ここが廃線跡だと知らなければ単なる草ぼうぼうの地面にしか見えませんね(苦笑)。
この散策では国道国道架道橋から灘方面へと向かっていますが、臨港線の遺構は神戸港駅跡地を含む神戸震災復興記念公園(みなとのもり公園)にもありますので興味ある方はそちらも訪れてみられてはいかがでしょうか。