出したはず、または出されたはずの郵便物が届かない・・事があった場合はどうしますか?
【不着申告】
客「郵便物がとどけへんねんけど。」
(文句を言う客は、自分から名乗らない場合がほとんど)
局「まず、お客様のご住所とお名前をお願い致します。」
客「●●の××−1−2−3の△△やけど。」
局「はい、承りました。どういった郵便物が届かないのでしょうか?」
客「役所からの手紙やねんけど。」
局「普通郵便で送られてきたものでしょうか、それとも書留でしょうか?」
客「う~ん、どっちかわからへんわ。」
局「書留ですと、配達済みかどうかを含めて追跡ができますので、お速く返事する事ができますが、普通郵便ですとお時間をいただかないとすぐにはお返事出来ない状態となっております。また、普通郵便の場合は最終的に確定的なお返事をできない可能性もございます。」
客「どっちで送ったんか、そっちで分かれへんかなあ?」
局「申し訳ありませんが、お送り頂いている役所に直接お問い合わせいただくのが一番確実と存じますが、お問い合わせいただけませんでしょうか?」
客「ほな、普通郵便やったとしたらどうなん?」
局「いつごろ配達したどのような内容の郵便かはお分かりでしょうか?」
客「だいたい、○月○日位に来るはずやけど。」
局「その前後と見てよろしいですね?」
客「うん、そんなもんやわ。」
局「では差出人とその内容はお分かりでしょうか?」
客「○○役所の、○×から来るはずやねんけどなぁ。」
局「どのような郵便でしょうか?」
客「障害者手帳が送られてくるはずやねんけど・・。」
局「では、配達担当のものにお客様宛てに頂いた日付前後でそれだと判るお手紙が無かったか確認を取り、判り次第ご連絡させて頂きますので、ご連絡先をお教え頂けますでしょうか?」
客「電話やね?xxxx-xxxxへたのむわ。」
局「xxxx-xxxxですね?承知致しました。不明の場合もございますので、それも含めて調べた結果をお伝えさせて頂きます。」
局「また、送り元の役所へも念のためご連絡頂き、確かにお出しになっているのかどうかも確認して頂く事も忘れずにお願い致します。」
客「たのむわ、無いと困んねん。」
局「なるべく早くお返事させて頂くように致しますが、ある程度時間を頂きます事を予めご承知ください。」
客「わかった。」
局「もし、正式な調査を依頼される場合は『不着申告』というものがございますので、それをお出し頂くのが良いかと思います。」
客「徹底的に調べてもらう場合やな。まぁ、たのむわ。」
局「では、ご連絡をお待ち頂く様お願い致します。」
と、まぁ郵便物が届かない連絡は電話だったり、配達員に直接申し立てされる訳なのですが、届かない理由で郵便局からは口が裂けても言えないそうですが、ポストから盗難に遭っている場合が一番多い様です。下手に「ポストから盗まれている」など言おうものなら、「配達員が盗ったんちゃうんか?」と言われるのがオチだそうなので言えないとか。
配達員は担当者にもよりますが、どの家に何所から郵便がいつごろ来たものを配達したかを把握している方が殆どです。特にこのような問い合わせがある場合が多い、請求関係や役所関係の書類の手紙についてはかなりしっかり覚えている場合が多く、普通郵便であっても未配達かどうかなどの確認が取れる場合が多いのです。
実際に配達してお客さんのポストに投函するまでが配達員の役務ですので、責任範囲もそこまでです。お客さんのポストから到着した郵便物が盗まれるのは非常に多く、この方のように障害者手帳の場合は駐車禁止除外の申請に利用出来るので悪用される事があります。当然助成費等を代わりに受け取る事も可能になります。他には、健康保険証や身分を証明出来るような書類の場合は、銀行口座の虚偽開設や携帯電話の利用者の成り済ましを含む、他の身分証明となる書類のや公的書類の虚偽申請に利用出来ますので非常に悪用される危険性が高いのです。
集合住宅で鍵のかかっていないポストは誰も周りにいない場合が多いので特に盗難に遭う危険性が高いと言わざるを得ません。通常の門戸にある郵便受けであれば、かならず最後まで押し込んで外へはみ出しが無い様に投函するように配達員は注意しています。
もっとも郵便物が大きすぎてポストに入りきらない場合はその旨の通知を入れて取りにきてもらうか再配達となります。
安心して郵便を利用してもらうためにも、ポストのセキュリティはしっかりとしてください。ある日突然覚えの無い巨額の請求や、見知らぬ問い合わせが来る事がありますよ。
最悪、犯罪に利用されていた場合は、あなたが被告として裁判所から呼び出される可能性もあります。