トンネルを抜けるとそこは雪国だった。
ノーベル文学賞受賞作家川端康成の「雪国」の冒頭の部分です。
ここは、パロディにさせてもらうと、「改札を抜けるとそこは古書店だった・・・」。
かなり文学的表現になりましたが、なんと改札が店の入り口に設置されていて、駅構内から直接入店できるのです。しかも双方向の改札機です。店舗入り口はちゃんと別なところにもあり、乗降客でなくともちゃんと入店できます。
ここを使うということは、もちろん途中下車指定の駅ではありませんので、完全に改札を出てしまうことになります。したがって、この改札から出て、この改札から入ろうとすると、定期でも持っているか、切符を持って店内をうろついてから乗るなどしなければ、不便で仕方ありません。
逆に言うと、定期を持っている通勤・通学客を狙った駅構内併設店舗。うまく考えましたねぇ。
ここ、昔は「鶴橋デパート」への出入り口だったのです。
で、近鉄・鶴橋駅の東口、鶴橋商店街(鶴橋ダンジョン)のまっただ中へ出る改札ですが、昔はこの近鉄の窓口でも「国鉄」の切符が買えたものです。
「梅田」(なぜか昔の大阪人は国鉄大阪駅を梅田という)までくらいなら切符が置いてあったのです。
「硬券」を渡されまして、近鉄の改札で入鋏。
近鉄のホームから環状線へ乗り換える階段を上がり、近鉄・国鉄の乗り換え点にある改札でこの切符を見せて環状線のホームへと進みました。
自動改札になって、今はもう近鉄東口でJRの切符は買えません。
(無理言ったら今でも売ってくれたりして・・・そんなことはないか)
「鶴橋デパート」はかすかな記憶にあります。
秋葉原デパートみたいな状態でしたっけ?
改札出るとすぐ店舗が並んでいるけど1Fじゃないやつ。
近鉄と国鉄はお仲良しだったので、そんなこともできたのですね。いまは便利になったと称して自動改札にする事でキセル規制を掛けていますので、こんなことは今は無理な状況になってしまいました。
PiTaPa(というかJR西日本以外)の利用圏ででICOCAが使えるようになったのも最近ですし。