新緑もひときわ美しくなり、だんだんと暑さを感じてくる初夏ですが、この時期に山間部を走ると、戦慄を覚えるものがあります。青葉の季節で食べ物が豊富なのか、路を横切る毛虫が大量に発生するのです。コーナリング中に見つけようものなら「踏めばすべる!」とパニックに陥りそうになります。しかも大量に横断していたりすると避けようも無く、頭が真っ白になりそうです。
その他、「あっ!」っと視界に入った瞬間にはもう、避ける事すらできないカナブンなどの甲虫やアブなどの昆虫類もかなり危険です。シールドやフェイスマスクに「ガン!」と言う音とともに激突してきて、何も顔面を守るものが無かったら痛さのあまり悶絶して転倒しそうになりそうです。
そんな横断者の多い、山中の道ですが、先日は相当珍しい横断者に会いました。
路の真中に紐状の物体
良く、大きなミミズが雨上がりに徘徊する事がありますが、こいつはもっと太くて・・なんか動いてるし・・
全長30cm以上と思われる蛇
静かに日陰で佇んでいる
うお!と思った後で引き返してよく見るとやっぱりヘビでした。
写真をとるために路肩に単車を止めて車がこないタイミングを見計らっていたのですが、どの車も躊躇して、一瞬のためらいの後、中央下部に跨いで通ってゆきます。
何台車が通っても、じっと佇んで動く様子の無いヘビはそのまま無の境地に達していたのかもしれません。写真を撮りに近づいてもほとんど動かずじっとしていました。林道などを走っていてうえからヒモが落ちてきたと思ったらヘビだったという事もありますので、全く無いわけではないのですが、やはり路上で見かける生物としては珍しかった対象物です。