ここの博物館の周辺には興味深い屋外展示物があります。
超電磁推進船「ヤマト1」
残念ながら波動砲は出ないしワープもしない
シップ・アンド・オーシャン財団により開発(三菱造船、石川島播磨重工ほかが開発担当)された、いままでにない、新しい推進システムによる船で、実際に神戸港を試験航行をしたこともあります。
超伝導磁石により生成された磁場の中で海水に電流を通して電磁力で水を移動させることによりプロペラ類を使用せずに推進します。
1992年に神戸港で試験航行を行い実証を行いましたが、残念ながらこの推進方式で実用船はできていません。見た目は無茶苦茶速そうなこのヤマト1ですが、実際の最大航行速度は8ノットとかなりゆっくりです。
テクノスーパーライナー「疾風(はやて)」
下の魚雷みたいな水中用の船体で本体を浮かせる全没型である
次世代高速船のプロジェクトとして高速な航行が可能なように水中の船体と翼で船体本体を浮かせて水の抵抗を減らし、高速な航行ができるように考えられた船です(川崎重工、石川島播磨、住友重機械工業などにより開発)。
この実海域模型船は実用船の6分の1の大きさで作成されたもので、なんと50ノットも速度が出せるそうです。現状の高速実用船のジェットフォイル(45ノット)よりも速いわけです。
実証実験完了後、この神戸海洋博物館のある場所で展示・保存されています。
神戸海洋博物館とは直接に関係はないのですが、このメリケンパークの一角に神戸震災メモリアルパークがあり、阪神・淡路大震災の際に破損したメリケンパークの一部を固定して保存、当時の状態を今も見ることができるようになっています。
この光景を見れば、当時どれほどの被害が発生していたかが偲ばれます。
地震は恐ろしい・・・。
今回は居酒屋ガレージさんの所属する防災リーダーの研修会にお供させていただきました。
この場を借りてお礼申し上げます。
他の訪問先は居酒屋ガレージさんのブログでもご紹介されていますが、今回の訪問先は撮影禁止の場所が多かった・・・。