蒲鉾、焼いてますか?蒸しますか。おせち料理には欠かせないものですが。
大阪は蒲鉾は「焼き蒲鉾」が主流。しかも「板についている」のです。
それに対して関東では「蒸し蒲鉾」が主流。型に入れて蒸し上げるので「板がそもそも無い」のです。
関西では杉板の香りと焼いた香りを楽しむのですが、どうも関東ではそれが嫌がられたようです。特に杉板の香りは絶対的だったようで、板についていない蒲鉾が普通となってしまいました。
関西のメーカーである別寅蒲鉾などはほとんどが焼き蒲鉾、しかも板つきという製品ラインアップなのが象徴的と言えるでしょう。
それに対して小田原蒲鉾として有名な鈴廣などのように、関東では蒸し上げる製法で作るのがほとんどです。
もっともこの「板についてない」という「板」は蒲鉾板でもなく俎板でもなく芝居用語の舞台の事を指していて、足が地に着いていない(舞台についていない)事が「板についてない」というわけです。
決して関東の蒲鉾をさすわけではありませんのでご心配は不要です。
昨晩、ガレージにやってきたかまぼこで~す。
http://blog.zaq.ne.jp/igarage/article/611/
掲載の蒲鉾、「蒸し」のくせに板がついていますねぇ・・・。
記事掲載後、あちこち調べていましたが、板に盛った状態で蒸す蒲鉾も、想像以上に多く存在するようです。