ひさびさにデータなしのジャンク部品を購入しました。新品と思われますがジャンク価格なので激安。
LCDディスプレイ
コントローラはLC7942N(コモンドライバー)とLC7940N(セグメントドライバー)X2(ともに三洋電機)の構成
いやあ、この手のブツはワクワクします。最近流行のCOBでは無いためデバイスがモロに型番ともども判明しているので調べやすいのです。
載っているデバイスの組み合わせでは最大幅160ドット×64ドットとなりますが、縦横比が1:2のようですので128×64でしょう。正体はドットマトリックス・グラフィックタイプのSTN液晶ディスプレイのようです。
基板裏面
コントローラのデバイスのほかにこの製品の型番と思しきもの(PC-PZ60D)がある
「さあ、調べるかあ!」
と思ってまず、デバイスのデータシートを探します。データシート公開サイトなどで見つかりましたが英語版でした。うむむ。回路はどうやら参考回路とほぼ同じもののようです。電源ピンなどのコネクターのピン配置を調べなければなりません。
ここで、ブツのデータシートそのものが無いかの検索を基板上の型番「PC-PZ60D」で検索すると、すでに解析を済ませた方がいらっしゃいました。ありがたい話です。
このディスプレイを活用するにはビデオメモリとしてメモリ領域上に描画するのが良さげです。
モノクロディスプレイですので1画素1ビット、128×64bitとすると8192bit(1KB)のメモリが必要です。
このメモリサイズは組み込み用途の機器にはなかなか勇気の必要とするサイズです。オン・チップのメモリを相当ケチケチしながら使う必要がある組み込み系のMCUでは辛いサイズ。
私の開発環境としてそろえているMicrochip社のデバイスを使用する場合はPIC16F877あたりではリニアに1KBを確保できないので厳しいと思われ、せめて18F2550(2KB)とかを使う必要がある感じです。これとてリニアにメモリ空間が無いのが辛い状態です。外部メモリを使うか・・。
本格的にグラフィック表示に挑戦しようとするとH8シリーズ辺りからが適当では無いかと思わせられます。
少なくとも図形描画のグラフィックルーチンはそれなりに大きくなりますので、プログラムメモリのサイズがそれなりのPIC18Fシリーズでもまだ、つらいと予想されます。
グラフィックルーチンを搭載するとなると高級言語で記述する方が楽ですが、プログラムメモリ、ワーク用のSRAMも潤沢にある環境がほしくなりますね。
トランジスタ技術の付録基板などのH8シリーズか、78Kシリーズなどで無理やり挑戦するのも1つの方法です。汎用のグラフィックス描画ルーチンをアマチュアの時間オーダーで開発するには相当かかりそうですので、せめてC言語レベルでなんとかライブラリ化されたものが無いか調査しています。
最低限必要なのは水平垂直線(点線などの修飾情報つき)、2点間を結ぶ直線の描画ルーチンのほか、5×7ドットレベルの文字描画ルーチンです。
文字描画は文字のグリフを収めるためのフォントROMに相当するものが必要であることから、MCUのROMサイズ自体も充分余裕が無いとなりません。
こうなってくると神がかってこない限り描画ルーチンは開発が厳しくなり、汎用のライブラリなど無いかの方がネット上の検索対象になります。
とりあえず、できるところまでこのユニットで何ができるか、いろいろ調べてみます。よい暇つぶしになりそうです。ヒマがあれば…ですが。
2007/03/21 追記
残念ながらこのジャンク、店頭から消えていました。売り切れとの事です。残念!
はじめまして、takeと申します。
「PC-PZ60D」を探しておりまして、入手先を教えていただけないでしょうか?
よろしくお願いします。
takeさん、ご質問いただきありがとうございます。
PC-PZ60Dですが、大阪日本橋のデジットで販売しております。入口すぐの所で投げ売り状態です。
じわじわとですが無くなっておりましたので、お店に在庫があるかご確認下さい。
こちらこそ、質問に答えて頂きありがとうございます。日本橋だと行けそうにありませんので、お店に通販で対応していただけないかお願いしてみます。