ざくざく。某アニメに出て来る緑色とか赤い彗星(3倍速い)とはちがいます。
うざく(鰻ざく)
鰻の蒲焼きを細く切り、キュウリもみと合わせて三杯酢で和えます。
この時期、食が進まない暑い日には酒の肴にも、おかずの一品にもなり、美味しく頂けます。
このネーミング、京都かなとも思うのですが、大阪かもしれません。
大阪で「ざくざく」というと、キュウリもみの事を指します。キュウリをざくざく切って塩で揉んだものです。切る時の音を指して「ざくざく」という名前になったのでしょう。
地方に行くと、ざくざくと称するものは大概、野菜を切り刻んだうえで味付けをした料理のようです。みょうがのざくざくなど、何のざくざくなのかが頭に付いています。
さて、「うざく」ですが、「うなぎ」と「ざくざく」を合わせた料理なので、合体したネーミングが「うざく」。
鰻の料理は「う」だけが残って料理の名称になっている場合があります。
たとえば「うまき(鰻巻き」。鰻を巻き込んだ卵焼き(出汁巻)です。
「うぞうすい(鰻雑炊)」は鰻の入った雑炊。
「うな」まで入るともっと多い料理名が出てきます。
でも、うざくという料理を知らなければ、いったい何者なのかさっぱり判らないですよね。
今日(7/30)は、土用の丑の日だそうで、スーパーや鰻屋などは鰻メニューで大繁盛でしょう。
土用の丑に鰻を食べる風習の元で、一番の有力説は平賀源内の発案かと思われます。が、太田南畝の発案と言う説もありまして、はっきりとした事は判りません。
鰻の稚魚の出所はマリアナ海溝のある海域付近ということが調査で判りましたが、なぜにそこで卵を産んで孵化し、日本にまで(食べられに)回遊してくるのかが不思議な所です。まあ、美味しいので良しとしましょう。