科学ジャーナリズム

分野としては確立しているのですが日本ではあまり華々しく無い印象が高いのが問題です。
科学ジャーナリストの手法 プロから学ぶ七つの仕事術
日本科学技術ジャーナリスト会議編 化学同人刊
科学ジャーナリストの手法 プロから学ぶ七つの仕事術
2007年5月25日 第1刷発行
ISBN978-4-7598-1134-6

ひさびさに単行本や文庫本と言った雑誌以外の書籍で新しい本を読みました。とはいえ図書館で借りているのですが。
科学ジャーナリストという職種があります。報道したり伝える対象がサイエンスなものを扱う職業です。新聞の科学部だったり、科学系の番組制作者だったりと対象となる人はかなり広いのですが、どの場合も同じです。真実をより分りやすくいかに伝えるかという課題が果たされているのです。
その内容は心構えにはじまり、実践的な内容及び身につけるべきモラルなどに言及しています。
各章の目次をざっと記してみますと、
序章 科学ジャーナリストが身につけるべき手法とは
1章 科学ジャーナリストの目【座談会】
2章 科学の情報・資料を集めるコツ
3章 原稿を書き始める前に
4章 科学ジャーナリストの文章作法13箇条
5章 科学記事に求められるビジュアル表現
6章 専門の壁をどう乗り越えるか
7章 科学ジャーナリストが必要なモラル
多くの範囲に渡って非常に有用な示唆が多数含まれています。
曰く、「始めよければまずはよし(第4章)」であったり、「出来た記事は取材先にみせるべきか(第6章)」といった切り口です。
元々の主題が科学ジャーナリストを目指す若い人たちに(私は若くありませんが)「科学ジャーナリストの手法」をテーマにして示すという事だったそうです。ただし、教科書的に理論だけで終わり実践的な内容が無いわけではなく、通常の文章書きを生業としている人にも充分当てはまる内容です。専門化しているのは対象が科学関連の情報についてという点に絞られる点でしょうか。
こうやって人様の前に見せる文章は、いつまで経っても書くのが難しい限りです。どれが最良か、ゴールはあるか、と考えるといつまでたっても頂上やゴールはありません。このブログも昔の文章を見返すと思わず手を入れたくなる箇所が無数にあります。精進あるのみですね。

2件のコメント

  1. 図書館にリクエストしようとタイトルをコピー…あれっ
    太文字のタイトル紹介のところ、
    「科学ジャーナリストの手法」が「化学ジャーナリストの手法」
    にバケておりますゾ。

  2. 申し訳あり余せん。最近目が悪くなって画面の小さい文字が見え辛くって。
    誤字・誤変換多くなり、恥ずかしい限りです。

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