大阪には本物のロケットがあります。場所は以前にクリスマスツリーで紹介したなんばCITYです。
ロケット広場
待ち合わせ場所として利用された
ロケット広場の名称で親しまれてきたなんばシティの地下街待ち合わせ場所ですが、南海ターミナルビルの建設により、ついにロケットを撤去、ロケット広場の名称も無くなり、改装される事になりました。
設置されているロケット、ハリボテと思われますが実はちゃんとした本物のロケットなのです。もちろん飛びませんが。
NASDAのマーク
この下の胴体部にはNIPPONの記載もある
これはNASDAが初めて人工衛星の自主打ち上げを行った液体燃料+固体燃料ロケットのN-I(エヌイチ)ロケットの模型なのです。何処が本物かというと、開発と打ち上げを担当した三菱重工業製であるという事です。見かけだけをまねした、悪い意味のハリボテではなく、ロケット製造メーカーが作ったちゃんとした模型と言う点がすごい所です。
全長約33m、最大径約2.4m(補助ロケットを除く)。
もっとも、本物のロケットはライセンス生産したものや、そのものを輸入して搭載したかなりアメリカ製ロケット(デルタ型ロケット)の兄弟版とも言えるロケットでしたが、実物は思ったよりもかなり大きいものです。
よくまあ、この繁華街の中に33m以上もあるモノを設置したものだと感心します。
銘板
画像の状態が悪いがご容赦を
設置は昭和53年(1978年)でしたので、その日付である昭和53年10月31日になっています。
型式は「なんばCITY-Nロケット」、南海電鉄と三菱重工の社名が刻まれています。
撤去は8月23日と、IAAF世界陸上2007大阪の開催である25日を直前に撤去されてしまいました。
基台部分のアンカー
まわりをフェンスで囲まれ、ロケットは無くなってしまいました。
ちょっともの寂しいなんば界隈となってしまいましたね。
代わりの南海ターミナルビルは2009年からの竣工だそうですのでここ以外にもいろいろな面影が無くなる事でしょう。
もう撤去されてしまったのですね。
ちょっともったいないような。
引き取り手を捜していたそうですが、何処も名乗り出ず・・・だったそうです。
ちょっともったいない。上野の国立科学博物館やお台場の日本科学未来館あたりが名乗り出ても良さそうだったのですが、関西ローカルネタだったのでしょうか。
かといって自宅の庭にあっても困りますよねぇ。こんな大きな高い物体。