I2Sデジタルオーディオストリームをアナログ変換。
PCM1791 DAC(独立実験基板仕立)
先のCombo384 AmaneroをUSB Audio Class 2.0の受け口としてオーディを信号を取り出すためにDACユニットの製作を始めました。
まずは一番のキーデバイスであるD/Aコンバータ部分に電圧出力のPCM1791を使います。
PCM1791はTexasInstruments社の192kHz/24biまで対応しているDACデバイスで、2.1Vrmsのフルスケールオーディオ信号出力が得られます(ダイナミックレンジ:113dB/THD+N:0.001%)。ダイナミックレンジやTHD+Nの値は電流出力のPCM1792(ダイナミックレンジ:127db/THD+N:0.0004%)に劣りこそすれ、お手軽にデジタルオーディオストリームから(平衡)電圧出力が得られるのでお手軽に使えるデバイスです。入力ストリームもPCMだけでなくDSDも対応しているので昨今は流行りのハイ・レゾリューションオーディオにも手を出せそうです。
ハイエンド・オーディオの世界では電流出力で複数並列による接続もできるPCM1792一択なのでしょうが、そこまで求めていませんので最高峰のPCM1792よりもI/V変換が不要なデバイスでDACを構成してみました。変換基板を使うのですがSSOPの0.65mmピッチパッケージのはんだ付けはやっぱり辛いですね。
この基板はデジタル周りのみの構成で、アナログ出力から先の平衡〜不平衡変換とLPF周りは両電源を必要と構成にするつもりなので別基板としてこの後に製作する予定です。またこのデバイスはアナログ系に5Vをデジタル系に3.3Vと2つの電圧の電源を必要としていますので、その電源部分も製作します。