随分以前になりますが独立実験基板でテストしたデバイスをDACユニット化プロジェクト。
PCM5102A基板
独立実験基板の時は配線数を減らしたり他の独立実験基板と合わせるためコネクタを2550/QIに統一したりしていましたが、ここ最近の製作ルールに合わせて基板を再製作しました。電源はXH、オーディオ入出力信号は2550/QIで統一します。
フィルタやエンファシスの設定はハードウェア設定のみですので設定用のピンは部品面には見えませんが半田面に10kΩのチップ抵抗でプルアップし、ショートピンで設定を行います。写真は撮影のため全てショートピンを外していますが、運用時にはソフトミュート(XSMT)とオーディオフォーマット(FMT)はショートピンを付けてLoにし、ミュートなしおよびI2Sに設定。フィルター(FLT)と44.1kHz時のデエンファシス(DEMP)はショートピンを外しHiの設定でローレイテンシとデエンファシスを有効となるようにします。
アナログ出力のLPFはデータシート通りの2200pFと470ΩによるCRフィルタのLPFです(カットオフ周波数はおよそ153kHz)。コンデンサは手持ちのポリプロピレンフィルムコンデンサであるUPZを使用しました。コンデンサにWIMAのFKP2やポリフェニレンサルファイドなどを使用すれば音が変わると思われますので興味のある方は色々試してみてはいかがでしょうか。
PCM5102Aの電源は3.3Vのみで動作しますが、アナログ系のAVDD、デジタル系のDVDD、アナログ系に内部負電圧を生成するためのチャージポンプ用CPVDDと3系統あります。今回の基盤はアナログ系に関連するAVDDとCPVDDを共通に、デジタル系のDVDDと分離し2系統供給としました。
+12Vから必要な+3.3Vを生成する電源基板をAVDDとCPVDDのアナログ系とDVDDのデジタル系はチョークコイルを介して分離した2系統出力で製作する予定です。