USB DACの出力用オペアンプ基板をグレードアップしました。
終段用オペアンプ基板
搭載オペアンプはMUSES 8820
どうもUSB DACの音に疑問が残っていたので、いわゆるオーディオ用パーツを用いて終段出力のオペアンプ基板を追製作しました。
もう、あまり抜き差しすることは無いと思うのですがICソケットはコンタクト部分だけではない総金メッキ丸ピンのタイプに。
抵抗に定数は同じですが、全てタクマンのオーディオ用金属皮膜抵抗でリード線に無酸素銅線を使ったREY25を採用。出力のカップリングコンデンサをオーディオの世界では有名なWIMAメタライズドポリエステルフィルムコンデンサ MKS2 4.7μF/50Vで。電源のデカップリングに東信工業のオーディオ用ハイグレード電解コンデンサであるUTSJ(Jovial)の220μF/25Vで構成しました。
バイパスコンデンサは積層セラミックの0.1μFのままですが。
ついでに電源パイロットランプも外しました。通常のダイオードに比べると遥かに少ないのですがLEDも雑音を出すので、一番近い電源ラインの雑音源を取り除いた事になります。
と、まあ、キーとなる部品をいわゆる「オーディオ用パーツ」で固めてみました。
部品点数も多くないので、通常の金属皮膜抵抗や一般的なオーディオ向け電解コンデンサなどで構成した初回バージョンに比べて目の玉が飛び出るような金額になりようが無いので、初めからこのような部品遣いをすればよかったと思います。後悔先に立たずですね。
既存の基板と取り替えて接続しなおして試聴しました。
賑やかしい音色と突っかかり感が残っていたのがすっきりとし、クリアな音質に変貌しました。ここまでパーツを替えて違いが無ければがっかりですが、私なんぞでもはっきり分るくらいに変化。
たぶん出力側のカップリングコンデンサをMUSE BPからWIMAのメタライズドポリエステルフィルムコンデンサにしたのが一番大きい要因ではないかと睨んでいます。
まずはこれ以上玩ぶのはやめて(笑)しばらくこれで落ちついておこうと思います。やるとするとボリュームを外して完全にDACモジュールとして運用するぐらいでしょうか。
普通のプリアンプも作りたい所ですが、時間的余裕ができたら…ですね。
【参考】 過去のUSB DAC関連の製作記事をリストしました
製作体験会(2012年2月5日の記事)
USB DAC用電源(2012年2月23日の記事)
USB DAC続き(2012年3月8日の記事)
USB DAC完成(2012年3月15日の記事)
オペアンプ聴き比べ(2012年3月23日の記事)
いよいよ実戦配備ですね(笑)
OPAMPはMUSES8820で決定でしょうか?
自分はなんぎさんに少し遅れていますが、同じUSB-DACが完成し、組み立て説明書に記載の回路で基板レイアウトと部品の選定・購入がほぼ終わり、後は半田ごてを握るだけですが、一連の製作記事はとても参考になりました。
3月に子供が生まれてしばらくは時間がとれない状態でしたが、4月の製作会には参加したいと思っています。
ご出産おめでとうございます。色々大変ですが、いちばん楽しい時期でもあります。(^_^)
オペアンプはMUSES 8820でとりあえず落ちつきました。FET入力のMUSES 8920のしっとりした音も捨てがたいのですが、聴く音源があんまりそっち系が無いので華やかな音の方が良いかと思っています。
もっとガンガンにきらびやかな音がするオペアンプがあれば替えるかもしれませんが(笑)。