前回のDAC基板へ供給するための電源基板が完成。
電源基板
もう、なんの変哲も無いブリッジ整流でコンデンサ平滑後に3端子レギュレータでの降圧安定化回路です。
それぞれのAC入力はSBDで整流します。±15V系は1S10で、5V系は1S3でブリッジ整流。耐ラッシュカレントは30Aあるので、まあ、大丈夫でしょう。
ブリッジ整流したあと、15V系は2200μF/35V、5V系は4700μF/16Vで平滑。5V系はトランスの交流入力をブリッジ整流から2系統に分けて2回路分実装しています。
平滑後は±15V系はTA7805/TA79015で、5VにはTA7805、3.3VにはμPC2933で安定化します。3.3Vは5V出力を接続して降圧による発熱を抑えるようにしました。東芝のフルモールドタイプのTO-220外形3端子レギュレータはディスコンとなっており、流通・店頭在庫のみです。絶縁シートを挟んだり、絶縁カラーなどを使う必要が無く使いやすくて良かったのですが残念です。小型化の要求が強まる中、表面実装部品に全面的にシフトしてしまい、ほかにもTO-92パッケージのトランジスタも全滅です。とほほ。
3端子レギュレータの前後にWIMAのMKS2-1.0μFと指月電機製作所の金属化ポリエステルフィルムコンデンサのSMC-0.1μFを入れて発振防止とします。さらに後段にリップル抑制のために1000μF-16V/25VのニチコンFWを入れてました。もうすこし容量が大きくても良かったのですが、基板サイズ的にこれが限界です。
全ての3端子レギュレータには出力側が入力側より高い電圧になった時のための保護用ダイオードとして1N4002を全て入れておきました。
AC100Vからの降圧トランスにデジットのトロイダルトランスHDB-12(8V)を使用します。
HDB-12(8V)
このトランスは二次側出力を5V系向け8V/500mAと、±15V系向けの0-18-36V/200mAが出ており、デジタル向けとアナログ向けの正負両電源を製作するのに向いています。
これで±15Vが1系統に5Vおよび3.3Vが2系統ずつ給電できます。
ユニット化にあたってケースに収めるのですが、ケースのサイズ的にわけありケース(中)では収まらないのでわけありケース(長)になります。
給電するコネクタをどうするかとか、通電インジケータをどうつけるか等はまだ考慮中。
やっと電源までさかのぼって製作が次のステップへ進めることができます。まだまだ道は長い…。