今回はちょっと逼迫したオーダーがあったので、比較的ガッツリ製作で参加。
オーディオキット製作体験会
共立電子産業 本社1F セミナー室
体験会の様子
連日、ほぼ満席の大盛況ぶりは相変わらずです。
今回は珍しくデジットのフルデジタルアンプを製作する方がいらっしゃいませんでしたが、それでもヘビーな製作をされている方が多数。また、かなり高齢であるにもかかわらずお達者な方も参加されていて、オーディオ系の裾野の広さを感じます。
自作アンプ
半年間の製作期間をかけてやっと出来上がったとの事で、会場に持ち込まれていたアンプ。とにかく凄い構成。使っている部品も超豪華級のものばかりです。
まずフロントパネルに12mm厚のアルミ板削り出しで、角アールも全部削り出しをしています。それに加えて放熱板もアルミ板と角棒を組み合わせて自作。筐体内もアングルの組み合わせで構成されており、右側のアンプブロックは裏側に電源基板が逆さ向けに取り付けられ、アンプブロックのみだけ取出せるという高メンテナンス性を実現。
写真では判りませんが、実は筐体の外側には、ほぼネジ穴無しのすっきり美しい設計。
いやはや、もう、頭の下がる思いです。
デジタルオーディオの製作
デジタルオーディオの独立基板を組み合わせてアップサンプリングを実現する構成で大型の訳ありケースに組付けられている方がお二方いらっしゃいました。ケース後部に取り付ける部品までセットになっているのでなかなかリーズナブルなようです。ただし、標準以外の入出力や選択操作などは筐体に穴開け加工が必要なので、それはそれで大変なようです。また、独立基板の数も多いので、筐体内に実装するのも工夫が必要です。
パラパラアンプ
以前に作っていらっしゃった出力終段を2SA1015と2SC1815のパラ接続で出力を稼ぐアンプがさらにトランジスタ増殖中。すでに基板が2段になり、41パラ接続の準備中。操作部関連の筐体加工と電源周りがベースボードに実装され、配線待ちの状態になりました。
実際に稼働している状態で聴かせて頂くのが楽しみです。
この地道な配線作業は、これまた頭の下がる思いです。パラ接続はまだ増やそうと思えば増やせるのですが、実行するには実装する作業への気力次第とか(笑)。
ディスクリートアンプ部
これまた美しい実装で基板を製作し続けている方の作品。
黒本「トランジスタ回路の設計」の続である、「定本 続・トランジスタ回路の設計」からの製作なのですが、本には当然ながら回路図のみで実装については何も書かれていませんので、基板レイアウトは全てゼロからの考案になります。しかも私のようにECADを使わずに頭の中だけでこれだけの美しい実装をするのはなかなか出来る物ではありません。
写真にはありませんが表側だけでもなく、裏側もジャンパー無しの美しい配線なのが凄い所。
iPod専用アンプ
中身はスカスカである
で、今回の私の製作。って、たいした物を作っていません(涙)。
今回は知人のミニコンポが壊れたため、スピーカーを活かしてiPodのみの音源でアンプだけ投入というオーダーが出たためそちらを製作。
ソースの音源にiPodのみを想定したので、フロントパネルに3.5φのステレオミニジャックを取り付けておきました。あとはボリュームと電源スイッチのみのシンプルな構成。余裕ができれば電源投入時のポップノイズを抑える保護回路を実装したかったのですが、一部の部品が間に合わなかったこともあり見送りしました。
実はDAMP-3120NW基板は初回のオーディオキット製作体験会に参加した時に製作したもの。死蔵していた状態がやっと陽の目を見る事になった次第。基板の小ささから筐体内はがら空きです。これでも最大20WですからD級アンプのパフォーマンスは凄いと思います。
なので主に筐体加工と筐体内配線が主な作業となりましたが、アンプ類は入出力端子が多いため穴開け加工が多数あり、結構面倒くさい物です。
後ろパネルの2入力目のコネクタは未配線で、要望があれば切り替えスイッチとともに実装の予定。
今回、鬼門となりつつあるUSB-DACのDAC基板が正常に動作している事が判明したため、後段回路かPCM1792Aの設定をつめる事になりそうです。まだ、ちょっと時間がかかりそうでイヤーな雰囲気になりつつあります。
今回も連日のサポート体制で臨んでいただいたデジットのスタッフの方々に、この場を借りてお礼申し上げます。毎度ながら掃除と撤収にご迷惑をおかけしており、大変感謝しております。