先般のお手軽DACであるPCM5102と合わせて実証をすすめるために製作。
WM8524GEDT独立実験基板
先般製作したPCM5102と同様に外付け部品が劇的に少なく、チャージポンプ内蔵で内部負電源を作っていて出力にDCカットのコンデンサが不要な上に2VRMSのライン出力に対応。
デバイス価格が超安価だったこともありついでに製作して聴き比べをしてみようと思って検証用の独立実験基板を製作してみました。
WM8524GEDT
デバイス価格の差が機能の差と言えなくもありませんが、フィルタ特性は固定ですし、内部PLLもありません。SDIやI2Cによるソフトウェアモードもありません。
SNRは106dB、THD+Nが-86dBとそこそこの性能を持っていますので、ちょっとしたDACを作りたい時には外付け部品も少なく、簡単な回路構成でデバイス価格も含めお手軽で便利だと思います。
音源は192kHz/24bitまで対応、サンプリングレートも自動追従しますのでお手軽で、データフォーマットもハードウェアモードの設定で右よせ、左よせ及びI2S対応なので、USB_DOUT2706KitのI2S出力をそのまま入れることができます。
データフォーマット選択の制御ピンAIFMODEは右よせを使う事は無いと思いますので1(I2S)と0(左よせ)のみの設定にします。MUTEと合わせて10kΩでプルアップしてジャンパーピンで選択します(ハイインピーダンスにすると、右よせの設定も可能です)。
5×2のヘッダピンはI2Sの入力端子です。デイジーチェーンで別のDACにも流せるように5ピンとも並列接続になっていますのでどちらの列にコネクタを挿入してもかまいません。
電源のバイパスコンデンサの推奨アプリケーション回路では4.7μFの指定になっており、リード線タイプの積層セラミックコンデンサではちょっと値が張ってしまうのが難点でしょうか。実際、外付け部品は数が少ないにも関わらずデバイス価格よりコストがかかってしまいました(苦笑)。電解コンデンサでも大丈夫な気もしますが。
積層セラミックコンデンサはチップタイプを付けるという手もあるのですが、10本入りとかの単位で販売していますので残った時の使い道を考えて、あえてリード線タイプにしました。高周波特性ならチップ部品タイプの方が有利なのですが、そこまで求めずとも良いとの思いもあります。
これでPCM5102と合わせていよいよ音出しテストに臨みます。