熱くならないアンプ、いや、暑くならないアンプか。
TPA3110デジタルアンプ
モジュール基板はヒートシンクに隠れて型番が見えませんが本当なら(笑:中華品なので信用が薄い)TPA3110D2を使ったD級オーディオ・パワーアンプの中華なモジュールをメインにしてお手軽アンプを製作しました。
居間にある純A級アンプがかなり発熱していて、そのせいで部屋が暑くなるため部屋が暑くならない(熱くならない)アンプに代打として運用する目的です。空調を掛けた時に、たぶん部屋の温度は早く下がるだろうと期待しています。
TPA3110D2は8〜26Vと広い電源電圧範囲で動作し、12Vの電源電圧で片チャンネル10Wの出力が得られます。電源電圧が16V取れれば片チャンネルで15W出せますが、通常の個人宅だとそんな出力は持て余すだけでしょう。
各種保護回路が充実していて、可変電力リミッタ、入力のDC検出回路、出力側は短絡保護と過熱保護がなされていて、異常状態から正常状態に戻った時に自動復帰する事ができます。
筐体内部
始めに電源増強にとデカップリングコンデンサに15,000μFを付けると電源電圧の立ち上がりが遅過ぎてフォールトします。外した状態でも定格1.0A程度のショボい電源で立ち上がりが遅いと同様にフォールトするようで初めは電源をオンにして直ぐに音が出なくなってしまってどういう現象なのか訳が判りませんでした。
加えて、このモジュールの外部端子の表記がどうも怪しくて、完成後にスピーカーを鳴らしてみると定位がおかしく、広がってぼやけています。どうも左右の位相が逆の様でしたので片方のチャンネルのスピーカー接続をプラス・マイナスを逆にするとしっかり定位して落ち着きました。デバイスのピン配置から推測するに表記のR側は正しい様ですがL側は極性が逆の様で、結局L側の極性を逆にしてスピーカー端子に接続しています。
今回もフロントパネルを半透明にしてレベルメータを仕込みました。
レベルメータまわり
レベルメータは以前に製作したレベルメータデバイスのLA2284を今回も使用して、Bluetoothオーディオ同様に上部レールガイドにアルミL型アングルを保持具として組み込みをしています。
筐体に組み付けるとパイロットランプやボリュームの端子と干渉するのでこの幅でなければ組み付けできません。おかげで裏側をお見せできるようなものではありませんがUEWを使って高密度配線です。
音質的には改めて評価をする予定ですが、ちょっと試聴した段階では良いとも悪いともなんとも判断しかねる感じです。スピーカーとの相性もあるでしょうし、色々試してみようと思います。