音質調整(#2)

 とりあえず周辺の回路基板を追加で製作し筐体に入れる事にしました。

基板配置検討中
 基板配置検討中

 電源12Vと±15Vはいつもの通り二階建て構成。スイッチングDC-DCの出力と12Vの平滑コンデンサはOS-CONが定着です。サイズが小さいのが一番メリットが大きいですね。大きい容量の電解コンデンサでは二階建ての高さ20mmより低いコンデンサとなると選択肢が限られてきます。
 OS-CON(SEPF)の1000µF/16Vだと高さ13mmとかなり余裕たっぷり。

反転増幅回路基板
 反転増幅回路基板

 先の記事の構想通り音質調整回路の後に-2倍の反転増幅回路を追加制作しました。
 出力にはDCカットのコンデンサ(FG 16V/47µF)を入れてあり、増幅値を決める抵抗の定数の関係で-2.2倍になりました。回路としては教科書に出てきそうな(苦笑)構成です。
 こちらの回路のオペアンプはJFET入力のNJM5532DDにしてみました。試聴の結果によってはMUSES系のオペアンプに変更するかもしれません。電源のでカップリングコンデンサに今回はnichiconのオーディオ用高温度範囲ハイグレードの電解コンデンサKAシリーズの16V/220µFを使用してみました。KAシリーズはオーディオ用汎用の105℃標準品KTシリーズの上位グレードです。ちょっと期待できそうですが、はっきり言ってこの程度の回路であれば違いがわかるとは思えません。今まで使用しているFWやFGと明らかな違いが出るのでしょうか…。
 ユニットの入力を単一入力に絞るかロータリースイッチを使って複数入力を切り替えられるようにするかはまだ悩み中です。フロントパネルに電源スイッチとボリューム3組を並べるとロータリースイッチの居場所がギリギリになってしまいます。音質調整用に使う二連のBカーブの可変抵抗器の抵抗値は選択肢が限られますので通常のφ16mmの可変抵抗器になってしまいました。幅を狭くできる基板取付用の小型可変抵抗器のラインアップがもう少し入手しやすければ良いのですが…。半導体スイッチで入力セレクタを構成するというのも手なのですが以前のNJM2520Dでは2回路なので4回路のNJM2755や4入力4出力のマトリクスを構成できるNJU72751を使うのもアリなのですがそうなると制御部も必要になるのでその部分だけでこの筐体に収まらなくなります。別に入力切り替えマトリクスのユニットを作った方が早いかもで、何が優先なのやらわからなくなりますね。
 とりあえず前段にマルチチャンネルのミキサーを入れることもできるので単一入力で組み上げて試聴してみようかと思います。

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