TA8201Kアンプ

 以前製作したモジュール基板を筐体に入れて運用できるようにしました。

TA8201Kアンプ
 TA8201Kアンプ

 すでに製作済みのモジュール基板が放置されているので筐体に入れてちゃんとしたパワーアンプとして運用できるように仕上げます。
 以前のTDA7297アンプのフロントパネルインスツルメンツを踏襲して部品・デザイン・レイアウトも同じにしました。外観からは違いが分かりませんね(苦笑)。

筐体内部
 筐体内部

 アナログ系アンプなので放熱は絶対必要です。背面パネルを今回もアルミ・パンチングメタルにして端子類を実装しました。データシートによりますと12V電源だと4Ω負荷で7W強が最大出力です。自宅で鳴らすのであれば最大2W+2Wぐらいでも十分(これでもうるさいぐらい)ですので自然放熱で問題ないでしょう。実際に1時間ほど音出しをしてみましたが熱くなるほどでもなく、ヒートシンクが触れる程度のほんのり暖かい温度でしたので大丈夫そうです。
 今回はモノラルアンプ基板なのでアンプ基板が2枚ある事からそこそこ場所を取ります。そのためTDA7297アンプのような強化電源基板が収まりません。

電源基板
 電源基板

 そこで前回製作した電源基板とは違う電源基板を新たに製作して今回のアンプに組み込みました。前回はフィルター類がありませんでしたが、スイッチング型のアダプターの使用を前提にしていますのでコモンモードチョークを入れた電源基板に換装です。コモンモードチョークの前後にはハンダ面で見えませんが0.1µFの積層セラミックコンデンサが入っていて単なるチョークコイルだけではなくフィルターになっています。
 パワーアンプなんで本当であればボリュームは不要なんですが、TA8201Kアンプ基板のゲインが結構(今回の基板では40dBに設定)あり、手前のプリアンプやコントロールアンプでは運用するボリューム位置がシビアになりそうなのであえてボリュームを挟みました。実際にiPodを最大ボリュームにしてイヤホン端子からの入力だと、最低レベルから少しボリュームを回したあたりで十分な音量で鳴りました。
 可変抵抗を入れることで音質に影響が出たり周波数特性に影響が出る可能性がありますが、使いやすいアンプが目的なので敢えてフロントパネルのボリューム付きとしています。
 試聴した感想ですが柔らか目の素直な音がします。電源が弱かったのか低音はちょっと控えめな印象です。データシートに記載のある用途にはカー・オーディオのパワーアンプ向けと。それほどHi-Fiでは無いのかもしれませんがもっさりした音でもなく聴き疲れしないタイプの音なので、ながら聴き等に向いている感じです。

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