けっこう面白かったTPA6139A2ヘッドホンアンプをポタアン化。
単3×4電池ケースポータブルヘッドホンアンプ
今回はTPA6139A2バージョン
前回に製作したTPA6139A2ヘッドホンアンプですが、私的には静かな部屋でじっくり聴くのではなく通勤電車など移動時の騒音環境では必要十分に楽しめると判断したので、ポータブル機器に仕立て上げるためにいつものように単3×4本の電池ケースを改造して組み込みを行いました。
回路基板
TPA6139A2変換基板は外してある
試作した回路をそのまま押し込みました。
回路的には電源をHoltekのPFMステップアップDC/DCコンバータであるHT7733Aを用いて2.4V入力を3.3Vへ昇圧してメインデバイスのTPA6139A2へ供給します。
試作との差ですがTPA6139A2のチャージポンプのコンデンサにWIMAフィルムコンデンサを使用していたのを積層セラミックに変更し、デカップリングおよびノイズ低減のコンデンサに、今回は日本ケミコンの導電性アルミニウム固体電解コンデンサPSCシリーズの6V/1500μF(APSC6R3ELL152MJB5S)にて実装。試作時のOS-CONとは異なる特性の上に容量増強しています。実際に聴いてみても電源由来のノイズは無く、大容量を実装したためか大音量でも破綻する事無く鳴ってくれます。
ただし、コンデンサにチャージが完了するまでの短時間ですがHT7733Aが頑張っている発振音が微かに聞こえます(2秒程度)。出力側に0.1μFのチップタイプ積層セラミックコンデンサをハンダ面に追加を予定中。
試作プラットホームでしばらく運用してたのですが、アイドル電流25mAというウィークポイントも1800mAhのeneloopからの昇圧回路を使うという環境では運用時間的にも気になるほどの制約条件でなくなりましたので、はじめのLM4881アンプとデジット謹製MUSES 8920アンプに続く、その日の気分や聴く音楽に因って選択する通勤用ヘッドホンアンプとして選択肢が増えた事になりました。
先の記事にも書きましたが、結構パワフルに鳴ります。接続するヘッドホンの種類や音源の楽曲を選ぶかもしれませんが、気楽に持ち運びでき、かつ十分な音質で楽しむ事ができそうです。