パネル加工までが長かったですが何とか完成。
コントロールアンプ
いつもの様に訳ありケースに収めます。
当初作製してきていた各基板(コントロールアンプ部、サラウンド&セレクター部)は+12Vの単電源で動き、それほど消費電流もありませんので、これだけのために電源を別に用意するのは勿体ないので電源ジャックは並列接続して2つパネルマウントして電源を中継できるようにしました。
筐体内部
入出力や操作部が多いのでそれらを接続するケーブル配線が多いので仕方ありませんが内部配線は結構スパゲティ状態になります。音の信号が通らないので問題ないでしょう。
また、基板との接続には全てコネクター接続にしていますのでテスト時や取外し・取付けはラクチンです。何かあって基板を筐体から取り出さなければならない時は本当に助かります。
実際、組み上がり直後のチェックでコントロールアンプ基板がうんともすんとも音が通らず、チェックのために取外し・取付けを何度も繰返しました。原因は配線ミスとかハンダ付け不良のようなケアミスではなくデータシートのアプリケーション回路に間違いがありました。使用したAN5836は音量や音質等の調整を電圧制御することで変化させるのですが、データシート記載のアプリケーション回路には調整用の可変抵抗の片方がVccに接続されておらずオープン状態。当然ですが全ての制御電圧がゼロなのでボリュームもゼロ、全く音が出なかったのです。
これで本当に動くのか?と、ちょっと考え直してGNDの反対側をVccへ接続すると無事に完動。
サラウンド&セレクター基板を元に戻してケーブル類を当初の状態に配線し直しして確認すると全ての機能が完動確認できました。
コンロールンプ基板単独でのチェックや再組み付けを何度か行いましたが、コネクター接続ではなく横着して直接配線のハンダ付けだったらと思うとゾッとします。
今回組み上げるにあたって基板を横並びに配置しようと予定していたのですが、並べてしまうと電源フィルターの基板を入れる余地が無くなってしまうためスペーサーを噛ませて二階建てとして解決。
コントロールアンプ部の動作確認後にサラウンドも動作確認。
モノラル音声では何も変化が出ませんが、音場があるステレオ音声だとブワッと広がるのが判ります。調整ボリュームを回すと広がり感の変化がちゃんとあります。効果を掛けすぎると音の低位が判らなくなります(苦笑)。
低音・高音のもボリュームを回すと強調・減衰がはっきりとわかります。
左右バランスは多分使う事が無いとは思いますが、回し切ると左のみ・右のみの音にちゃんと変わります。
出力をいつも使っているYAHAアンプに繋いでじっくり確認してみましたがノイズも無くガサツキやモッチャリ感も無く至極普通の素直な音が出ます。当初からそのように組み上げていますが入力が2系統あるので音源を2つを切り替えて使えるのは便利です。
デッドストック品活用プロジェクトとして始めましたが、実用的な物ができあがりました。ちゃんと使ってやろうと思います。
こうなると多入力のための汎用ミキサーが欲しくなるんですよね・・・。そっちは回路が簡単なのでそのうち作る予定です。