デッドストック活用プロジェクト。
TA7630P
もう忘れるぐらい昔に購入していたデバイス。部品ストックの整理をしていてなんと3本も見つかりました。作らずに購入してしまう癖はなんとかならないものなのか・・・。
実際に過去に何度か製作にトライしているのですが実製作に至らない状態だったので改めて、リスタートしました。
データシートに記載しているアプリケーション回路の回路図のピン配置がデバイスの物理的ピン配置と異なるのでデータシートを見ながら回路を組もうとして判りにくく、挫折していたのだと思います(今にして思い返してみると:苦笑)。ですので今回はデータシートの回路からデバイスの物理的ピン配置に手描きですが回路図を書き直して製作に挑みます。
以前に製作したコントロールアンプ部に使われていたAN5836と良く似たコンセプトの単電源でDC電圧制御による音量・左右バランス・高音・低音の調整をできるデバイス。実際に動かす回路構成も良く似ていますが、このTA7630は単電源でも両電源でも使えるようになっていて電源電圧もある程度の範囲が使える点がちょっと違うところ。最大電圧14Vなので車載を想定したものでしょう。
細かい差異ですがAN5836は入力のDCカットコンデンサに無極性の指定がありましたがTA7630は有極性のコンデンサがアプリケーション回路に掲載されていました。
TA7630Pアンプ基板
パッケージがDIPで左右対称に機能が割り振られているピンが並んでいます。
SIPだったAN5836は制御ボリュームへの配線引き出しを一方向へまとめられましたが、こちらは左右に分散させるしかありません。ちょっと配線の取り回しで長くなりそうな予感がします。
今回は音が通る部分にバイアスへの抵抗はありますが、制御回路には音信号そのものが通る部分にはありません。なので全てカーボン抵抗で組むことにしました。
電源のデカップリングコンデンサと入出力のDCカットコンデンサ以外の音の通り道に関連しない部分全て標準品。制御電圧のデカップリングコンデンサも標準品で組んでみました。先のコントロールアンプはこの部分もオーディオ向けコンデンサを使用しましたが、たぶん民生品でこのデバイスを使ったものがあったしたら、そんな高価なコンデンサを使うはずも無いだろうと予想して、オーディオ向けでは無い品種であえて組んでみました。
とりあえずは基板が完成しましたが、これをどうしたものかと。
先のコントロールアンプに組込み直しても良いのですが別の筐体を用意した方が良さそうなので、前回同様切替とサラウンド(風)プロセッサの基板を作って組込むか悩み中。