PCM5102 DACユニット(その4)

 周辺を製作してユニット完成へ向かいます。

ステータス表示基板
 ステータス表示基板
 回路図はこちら
 回路図のトランジスタは抵抗入りのデジタルトランジスタなのでベース抵抗は省略

 以前にPCM1791 DACユニットを製作した時と同じ回路で、Amanero combo384のステータス情報を表示させる基板です。基板が黒いのは黒レジストのユニバーサル基板ではなくスプレーでオモテ面をつや消し黒に塗装しました(苦笑)。グレースモークを通して基板が目立つのを防ぐためですが、世の中に緑以外に赤レジストや青レジストのユニバーサルはよく見かけるのですが黒レジストのユニバーサル基板(しかも片面)はあまり見かけません。
 デコーダーはPICやAVRなどのMCUを使用しても良いのですが動作も単純ですし、プログラミング・書き込みなどの手間を考えると安価なロジックICの方が楽です。
 電源電圧はAmanero combo384から得られる3.3VであるためTTLでは動作しませんのでCMOSのHCシリーズを使用しています。
 サンプリングレートはF0〜F3から、USB接続状態はケーブル接続のステータス信号から得て74HC138とデジタルトランジスタを用いてLEDに状態表示させます。
 サンプリングレートの32kHz〜352.8kHzは3to8のラインデコーダである74HC138でセグメント1〜8を点灯させ、384kHzのみ使用されるF3で74HC138のG2Bに接続することで他の表示を消し同信号に接続したデジタルトランジスタでセグメント9を表示させます(G2Aは常にLo、セグメント10は未使用)。
 USB接続信号も同様にデジタルトランジスタでLEDを点灯させ、74HC138のG1にも接続してUSB接続が切れるとサンプリングレート表示も消すようにしています。当初AmaneroからはUSBがつながっている状態では常に電源出力がされていてUSB接続ホストから切り離されてUSBのインジケータが消えてもサンプリングレートのLEDは点灯したままだったための対策です。
 ステータス基板の電源はAmaneroから頂戴しますが最大50mAしか取れませんのでLED点灯の電流はかなり絞り込んでいます。
 LEDアレイは手持ち在庫が多くあったKingbrightのDC10GWAを使用しています。VF=2.5Vで74HC138のLo出力の飽和電圧が0.26Vあるので電流制限抵抗は100Ωとしました(IF≒5mA)。
 384KHz時のセグメント9のLED点灯にはRN1204を使っていてVCE(sat)が0.1Vと74HC138より低いので明るさを合わせるためにセグメント9の電流制限抵抗は別にして120Ωとしています。

今までの製作記事
PCM5102A DACユニット(その1)
PCM5102A DACユニット(その2)
PCM5102A DACユニット(その3)
・PCM5102A DACユニット(その4)【この記事】

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