なにげなく使っているICソケットですが、使いたいのに使えないこともあります。
ICソケットあれこれ
左から通常のベローズタイプのコンタクトピン、丸ピン、丸ピンロープロファイル
丸ピンロープロファイルは秋月の特価ICソケット42ピン(通版番号 P-00329:現在は販売終了)を切り出して8pinの体裁にしたもの
組み込みを行う場合にデバイスを取り外したり取り替えたりすることが予測される場合や、デバイスを恒久的に使うつもりではなく、将来に使いまわしするので取り外すことが考えられる場合(アマチュア工作ですのでセコく使いまわしますのでよくやります)です。
このように必要があればICソケットを実装してそこにデバイスを実装するのですが、実装した基盤の取り付け方法や他の部品との位置の干渉、そもそも狭い場所で余裕が無いなどの場合があると使いたいのに使えないこともあります。
こんなときにお助けというか最後の手段がこのロープロファイルのICソケットです。通常のICソケットや丸ピンタイプのICソケットに比べて何ミリか低くソケットを使いながらデバイスを装着できます。
前回のチカチカパッパ2号ではLM3909Nを使用したため300mil-DIPのパッケージは通常のICソケットをつけるとTB-50に単5電池を組み込んだ状態では狭すぎて余裕が無く、電池ボックスとの隙間に入りそうもありませんでした。
LM3909Nがディスコンであることを考えると使い回しをしたくなりますので、ICソケットを使いたい。そこで仕方なく、以前仕入れていたこういう時のためのロープロファイルICソケットを切り出して使いました。
それぞれの高さを比べる
ロープロファイルでは3mm近く低く実装できるのがわかる
さすがに、2〜3mmとかいうオーダーで入らない場合には威力を発揮してくれまして、チカチカパッパ2号では見事ソケットに実装した状態で組み込みできました。
このロープロファイルのICソケットは珍しく、一般の電子部品店の店頭ではあまり見かけません。秋月価格はともかく、正規のルートで購入しようとすると価格も通常の丸ピンに比べると若干高くお気軽に入手・使用は難しいようです。
私も激安特価の42ピンのICソケットという事で秋月で購入したものの現物を見てびっくり。これはロープロファイルのソケットではないですか。これ幸いとTB-50に組み込んでいるA/Tシフトインジケータやターボメーターのかさ高い表示素子実装に使わせていただいています。
市販で出回っている機器でも、私のように部品と他のケース等とのクリアランスに余裕が無い場合は、ROM等の取り替える部品のそのソケットだけロープロファイルのICソケットを使用し、他は直付けでしのいでいる例を見た事があります。やはりこれは最終兵器でしょうか。